スピルリナには被ばくした放射能の排出効果があるってホント?

被ばくした放射能の排出効果があるってホント?

スピルリナについて調べる人の中には、「放射能の排出効果があるかどうか調べたい」という人も多いようです。

 

スピルリナの放射能の関係、そしてどうして話題にあがっているのかについての解説を行います。

 

スピルリナと放射能の関係

これほどまでに放射能排出が話題になったのには、やはり2011年3月の東日本大震災の影響があります。福島第一原発が事故を起こし、福島県から半径数百キロという範囲に放射性物質が飛散するという出来事がありました。

 

そのせいもあって、とくに子供を持つ家庭のママたちが「子どもたちが被ばくしたのではないか」「放射能をどうすれば排出できるのか」という心配を抱えてしまう結果になったのです。

 

そんななか、2011年の7月、楽天市場のホームページ上で「人体から放射能を排出するのに効果的」といううたい文句でスピルリナを発売した業者が、薬事法違反によって逮捕される事件が起こりました。

 

「白ロシア共和国の保健省が、チェルノブイリ原発事故でも人体の放射能を排出するのに有効と結論付けた」などと宣伝したため、根拠があると判断したお客さんが大量に発生し、340万円もの売り上げになったそうです。

 

ただ、全国が放射能に関して非常にデリケートになっていた時期でもあったので、すばやく警察の目にとまり、逮捕に至ったわけです。

 

放射の排出効果はない?

「逮捕されたくらいだから、放射能排出効果はないのでは?」と考える人もいるでしょう。ただ、実際にはそのような単純な話ではありません。上で紹介した業者が逮捕されたのは「薬事法に違反していた」からであって、スピルリナに放射能排出効果がないからというわけではないのです。

 

では実際のところはどうなのかというと、実際の研究結果を評価していくと見えてきます。

 

チェルノブイリの事件後、ベラルーシのいくつかの研究団体が学会発表をしています。

 

イギリスのEarthriseという会社が、放射線被曝して病気で苦しむベラルーシの子供を救うために、スピルリナを提供しました。子供たちに毎日5gのスピルリナの錠剤や粉末を飲ませました。
そうしたところの、尿の放射線レベルが20日ほどで約半分になりました。そこで20日ごとに100人の子供の治療が行われました。
また、3才から7才までの幼稚園児49人に45日間スピルリナを投与しますと、サプレッサーT細胞とホルモン上昇が見られ、83%の子供たちの尿中放射能の減少がみられたという研究もあります。

 

こう見ると実際に研究されているように見えますが、実はこれは単なる「レポート」であり、論文ではありません。学会発表にはなんの審査もないので、発表するだけならどんなことでも好きなように発表することができるのです。そのため、信憑性という意味ではほとんどありません。

 

この発表から30年以上経過しているのですが、スピルリナの放射能対策に関しての「論文」はいまだにありません。つまり、医療的根拠に関してはまったくないということになるのです。

 

まとめ

スピルリナにはフィコシアニンが含まれ、さまざまなデトックス効果があることは論文でも発表されています。しかし、こと放射能排出効果に限っては30年近くの間論文もなく、ほぼ期待できないでしょう。

 

デトックス効果があるのなら、放射能も… という期待を持つ方もいるかもしれませんが、残念ながら放射能関連に関しては、スピルリナでは解決できないと言わざるを得ません。